かつては息子たちを怒鳴り散らす毎日を過ごしていたお母さんだけど、
彼らがだいぶ成長したことによって
格段にブチ切れる頻度が減ったわ。

おかげでスーパーしゃがれ声「さんま師匠」から
ちょいハスキーなスナックのママ
くらいの声に戻ってくることができたわ。

まったくどうなる事かと思った。
外見も手伝って、
「その声はお酒で焼けたの?」
って何回聞かれたかわからないわ。



いや飲んでねっつの。
たばこも吸わねっつの。



お母さん、こう見えてお酒はたしなむ程度よ。
(今はね。。。)




そう、
最近では兄弟げんかがうるさすぎる時以外は
めったに怒らなくなったものよ。

でもね、今日久々に長男にブチ切れて怒鳴りつけちゃったわ。
先ほど起こったフレッシュなお母さんの
息子にブチ切れ事件を聞いて頂戴。





お母さんてば極度のめんどくさがりなもんでね、
あんまり息子らの勉強をしっかり見てあげることはしないわ。


だってイライラするから。
お互いのためによくないものね。

でも今日は長男がちょっと難しめなことやってたもんだから、
珍しく仏心だして付き合ってあげたわけ。


なにやら短い文章で自分の考えを説明するっていう問題よ。

そうそう、そういうの苦手なのよね。
長男にとってみれば国語全般苦手なうえに、説明するとか最難関。

だのでお母さんが適当に説明するのを
そのまんま書きだす、って方式にしてやったわ。楽でしょ。

そんでお母さん、息子に文章の合間にいれる
句読点を指示したわけ。

「Nagao、そこで【点】を書いて文章区切んのよ。」と。

そしたら長男のやつ、紙に


「,(コンマ)」を書くわけ。


「いやいや長男君、コンマは違うでしょ。点だよ、点」

親切なお母さんは横から消しゴムで
長男の書いたコンマを消してやったわ。

「もう一度書いてごらん、点だよ。【、】ね。」


すると長男はお母さんの顔をちらっと見ると
おもむろにもう一度紙にコンマを書いたわ。


「え?」


「え?」


「ちょ、もう一回書いてみな。」

そう言ってもう一度長男の書いた
クソコンマを消しゴムで消してやったわ。
(この時点でかなりイライラ)

そしたら長男てば今度は
【/】斜線を書きだした。




「ええ?」


「ええ?」



「いやいやいやいや、点だよ点。
いつも作文書く時も使ってきたでしょ?
コンマって英語で使う点だよね?」



「。。。忘れた。」


母「。。。え?」


まさかと思うわよね?
お母さんもそんなまさかと思いながら
長男のほっせえ目をまっすぐに見つめたわ。

そしたらあいつってば、
こうのたまいやがったのよ。






「僕、



  点の書き方



   わからない。」







なにかしら、お母さんびっくりしすぎて
いっこく堂がしゃべってるみたいに
ゆっくりとずれて聞こえてきたわ。


ねぇ?冗談だって言って頂戴。
長男てば小さいけどもう小学校4年生なわけ。

いくらアメリカに住んで長いからといっても、
日本語補習校という素晴らしい学校に通って
作文もこの4年で100枚くらいは書いたんじゃない?!

学校の授業でも先生がおっしゃってますよね?

「はい、ここで点を書きましょう」ってね?!
違うのかいぃぃい?!

お母さんだってね、めんどくさいと言ったって、
専業主婦なんだしお勉強の基礎くらいは見てきたわ。

特に、補習校の作文はだいぶ手伝ってきた。
それなのに。。。ああそれだのになぜ。

信じられないわ。
信じられないの「信」の書き方がわからない、なら
お母さん許す。全然許す。




だけどね、「、」の書き方がわからないは




どうしても許せないわ






長男の点がわからない発言に
久々に全力でブチ切れたお母さん。




「このアホ、ドアホ!
点もわからないで今まで一体何してたのよ!
まさか今日まで点をコンマで過ごしてきたんじゃないでしょうねぇぇ!?
九九ができるくらいで学校で天才扱いされて調子に乗るんじゃないよ!」


そう、現地校では九九ができる日本人はみなヒーロー。
暗算が速い日本人はみな天才。

いや、本当に頭の良い子もいるのかもしれないけど、
頭がいいと言われてる日本人の子供たちの実力なんて
九九と暗算がアメリカ人の子供より速いってだけじゃない?


「あんたね、今まで自分はカメの中のウサギくらいの気持ちで
余裕かましてきたみたいだけどね、
日本に帰ったら周りは皆チーターだと思いな!
ウサギなんてひと噛みされてコロリだよ!」

もう、言っても言ってもあふれだしてくる罵倒の言葉。
言ってもしょうがない言葉が止まらない。



そうよ、わかってるのよ。
こんなこと怒ったってどうにもならないってことね。

だからって今更

「長男ちゃん、点っていうのはね、
こう、斜め上の部分に小さく右斜め下にチョンって書くのよ。
やってごらんなさい?」

なんて言えないわ。
とても言えない。言ったら長男がもっとダメになる。


あームカつく。
クワイエットルームで長男の
「僕、点の書き方がわからない」
を何度も反芻して思い出し怒りを繰り返してるわ。




教えないわよ。
お母さん、点の書き方長男に絶対教えてやらない。

長男なんて。。。

一生コンマ書いてればいいわ!!(号泣)



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