insult-2902607_640




お母さん
「注文いいですか?」


ウェイトレス
「・・・・」


(;´Д`)。。。えっ?


この人もなの?
この人も無言で接客するスタイル?
もしかしてこの店がそういう無言バーみたいな店?


でもお母さん見てたけど
隣のおっさんにも
後ろの席のおばさんにも
めっちゃハキハキ喋ってたよね?


ハイ、出ましたよ。アレですよアレ。
あいつらの得意な例のやつ。


よくこんなに忙しそうなのに
差別なんかしてる暇あるなこの人たち。


しかも今日は白人の子連れてるけど
それでもダメなのかしら。


本当は気分が悪いからお店出たいんだけど
子どもたちがお腹をすかせてるし
お母さん我慢して無言ウエイトレスに
料理の注文をしたわ。


そして彼女は最後まで無言のまま
注文を取って去っていった。


その後、子どもたちはコーラのおかわりを
バーテンに自分でお願いしてたけど
次男もG君も無言ながらにおかわりをもらってたわ。


そして、ウエイトレス(白人)と
バーテン(黒人)の様子を
じっくり伺いながら料理を待つお母さん一行。


バーテンは隣のおっさん(白人)と談笑
ウエイトレスも後ろのファミリー(白人)と談笑


2人ともお母さん一行のことは
ガン無視


テーブル席が空いたら
そっちを案内してくれると言ってた店員も
次々と入ってるお客さんたちを
テーブルにご案内よ。


あんたたちって本当に絶妙に足並み揃ってる。


そして、なんとなく予想してたけど
お母さんたちの料理が来ないのよね。



どんくらい来ないかって言うと、


1時間待っても来ない!


おかしいでしょ。
5分前に入ってきた反対隣のカップル。
すでにお酒とおつまみで楽しくやってるし。


さすがに待ちきれなくなって
例のウエイトレスを呼んで待ち時間を聞くことにしたわ。


※アメリカではチップの支払いがあるため
最初に対応した店員以外に仕事を頼めません。


すると、他の店員と談笑していたウェイトレスが
お母さんに気がつくと急に
無表情というか嫌そ〜うな顔をして
こっちに来たわ。


お母さん
「料理、あとどれくらい待ちます?」


ウエイトレス
「・・・・」


お母さん
「聞こえてる?なんで返事しないの?」



と言って身を乗り出し、ウエイトレスの耳元で
腹のそこから大声で


「あと何分待ちます?!」


って聞いたわ。
聞こえないみたいだからね。


そしたらウエイトレスが耳を抑えながら
お母さんをにらみ、



「・・・見てくる」



と言って厨房へ向かってった。



そして意外なくらいすぐに両手に
料理を持ってテーブルに運んできた。


(なに?出来てたの?)


そしてウェイトレスは
無言で料理をゴン!と置いてったわ。


お母さんもうこの時点で
腸煮えくり返りそうなくらい
腹が立ってた。


でも、子どもたちの手前
笑顔笑顔。


「ほーら、やっと来たよー!
お腹空いたねー、食べようーね(о´∀`о)」


と子どもたちのバーガーを前に置いたわ。


まさか料理が出来てたのに
ずっと放置してたんじゃないでしょうね。


そう疑ったお母さんは、
次男のハンバーガーを触ってみた。
すると。。。


案の定冷えてる!
ひえっひえ。


あのクソウエイトレスーー(゚Д゚)!!


でも子どもたちはさして気にもせず
うめえうめえ言って食べ始めたから
お母さん怒りで震える手をひっこめたわ。


この子達の心の広さを
今こそちょっと分けてほしい。


もう食欲完全に失ってるけど、
冷静さを取り戻すためにも


お母さんは自分の注文したグアカモレを
チップスにつけて口に入れた。


その瞬間、口の中のものを吐きそうになったわ。


めちゃくちゃしょっぱい!


しょっぱすぎるわ。
いくらアメリカの食べ物がしょっぱいからって
こんなにしょっぱいなんてありえない。


よく見たら表面に塩の塊が見えるし。
口の中で塩がガリガリ言ってるし。


絶対におかしいでしょ。
間違いなくあとから塩ぶっかけてるわ!


何?この店。
塩のパンチはメガトン急に効かせるスタイル?


隣のテーブルのカップルも
グアカモレとチップス食べてるけど
全然平気そう。


いくらなんでもやりすぎじゃない?
一体全体、お母さんになんの恨みがあって
こんな嫌がらせするの?


さすがのお母さんも悲しみで胸がいっぱい。
もうグアカモレなんて食べたくない。


溢れそうになった涙を
ソーダ水で流し込んだわ。


そしてふと子どもたちを見ると
顔をケチャップいっぱいにして
ハンバーガーにかぶりついてる。


子どもたちの顔を拭いてやろうと
ナプキンを取ろうと思ったら
そういえばナプキンもらってないわ。


もちろん他のテーブルには
きちんと布のナプキンが置かれてる。


「はぁ。。。。」



とため息を付き
またウエイトレスを呼んでナプキンを
持ってくるようにお願いしたわ。


もちろんウエイトレスは無言を貫いてるけど。


そして紙ナプキンをわしっと掴むと
お母さんの前に投げつけた。


お母さんの前で散らばる紙ナプキン。


お母さん、そのまま無言で去ろうとする
ウエイトレスに、


「布のやつを持ってきな!」


って力いっぱい叫んだわ。
そして散らばった紙ナプキンを彼女の胸元に
つっかえした。


ナプキンが布か紙かなんてどうでもよかったけど、
なんかしてやらないと気がすまなくて。


またもやお母さんをにらみながら
布のナプキンを取りに行くウエイトレス。


そしてまた無言でお母さんを
にらみながらナプキンをぽいっと投げていった。


数分前まではちょっとめそっとしちゃったけど、


もう許さないっちゃ!
©うる星やつら



このクソウエイトレスに
お母さんの電撃攻撃を食らわせてやるっちゃ!


どうにかして反撃してやりたくて
頭脳を巡らすお母さん。


お店が相当ガヤガヤして
テレビモニターには様々なスポーツが映ってたから
幸いなことに子どもたちはあっけらかんと
2人の時間を楽しんでたわ。


お母さんの孤独な戦いに
全く気がついていない様子。


よし、チミたちはそれでいいわ。


そして子どもたちが食事を終えて、
最後にお会計のためにチェックをもらい
サインも済ませて帰る時。


子どもたちの注意が
まだテレビに向いてることを確認してから
お母さん、最後にウエイトレスを捕まえて
隣に立たせて反撃したわ。



「あなたねぇ、いくつ?
何歳か知らないけど絶対オールドよね?
自分のやってることが恥ずかしいとは思わないの?


何を理由に、オーダーを無視したり
料理に塩をかけたり
ナプキンを投げつけてくるのかしらないけど。


今のあなたの顔ね、ひどいよ?
こんなブサイクなアメリカ人見たことないわ。


あとね、あなた臭いのよ。
ちゃんとお風呂入ってる?
ホームレスの臭いがする!くっさ!



貧乏で臭くて醜くて
しかも
大嫌いなアジア人にサービスしなきゃいけないなんてね!


かわいそうに。。。(ρ゚∩゚) グスン


今夜はあなたに10ドル寄付してあげるから
そこのゴリラみたいなバーテンと一緒に
コンビニでホットドッグでも買って食べなさい。


Shame on you!」



そう言って、ウエイトレスに
10ドルをペラっと投げつけてやったわ。


途中で何度か言い返してきそうになる度に

「Shut the hell up(☆゚∀゚)」

って笑顔で囁いて最後まで言い切った。


言い合いになったら言語力的に敵わないんで、
言い終わるとさっと踵を返して
とっとと帰るわよ。


しかしお母さんの英語は
まあまあしっかり伝わってたみたいで
子どもたちを連れて店から出ようとする
お母さんの後ろから
ウエイトレスがキーキーとした声で叫んできた。


なにあんた?
まだ喧嘩を売ってくる気なら受けて立とうじゃない。


お母さん、子どもたちにポケゴーをもたせて、
再び踵を返してウェイトレスの方に歩いていったわ。


鬼の形相で


そしたらテーブルを片付けていたウエイトレスが
一瞬でキッチンの奥に早足で消えていくじゃない。


え、逃げるんだ?(;´∀`)意外!


めっちゃ戦う意気込みで向かったのに
逃げられちゃったわ。


お母さんの鬼形相って
万国共通で恐ろしいみたいね。


世の中のいじめってどこもこんなもんよ。
いじめてくるほうは、なめてかかってるからね。
反撃されることは想定外なのよ。


まったく、
弱すぎて相手にならん。




しっかし


今までの人生で、
こんなクソみたいな目にあったのは生まれて初めてよ。


いったい何だったのかしら?
アジア人追放レストラン?


それなりに差別みたいな目にあったことはあるけど、
料理に塩かけられるとか!
ナプキン投げつけてくるとか!
口きかないとか!


やりすぎじゃない!?
いつの時代よ?!
リアルGreen bookなの?!


この夜の経験は格別だったわ。


でもこういうことをする人間とは
まともに理論で会話をしても
話が通じないので
とりあえずやり返す。ってのが一番ね!


やり返したおかげて
お母さんと次男の尊厳は守れたし。


もしあのまま泣き寝入りしてたら
今もきっと心に深く傷が残ったわ。


それに日本人をあんまりなめてもらっちゃ困るしね。


そのあと、家に帰ってお店のサイトから
この出来事をメールでマネージャー宛に送ったけど
未だに一向にお返事ナッシン。


さすが無言バーのオーナー。
とりあえず早くつぶれちまいな。


アメリカで暮らして8年。
何度も涙を流しながら戦ってきたお母さんは
これくらいたくましくなりました。


この強さはきっとこれからの人生でも
役に立つことでしょう。


ありがとうアメリカ。
ありがとうオハイオ。


これで、心置きなく日本に本帰国できるわ。





。。。えっ!?
本帰国?!





そうなのー、本帰国なのー。
いつかって?


今週末ー(о´∀`о)



今週末、日本に帰ります!!!
どうしよう、
寂しくて死んじゃいそう。・゚・(ノД`)


それより明日の引っ越しが
大変すぎてマジ死にそう(;´∀`)


ブログ書いてる場合じゃないの。
でも帰国前にどうしてもこの話終わらせたかったの。


これからこのブログをどうするかは
まだ決めてないけど、


とりあえず荷造りとかそういう
野暮用たちをやっつけてから
また更新したいと、思いまーす!



これをクリックして
応援よろしくたのんます(*´Д`*)
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外駐在妻へ
にほんブログ村