この話、前後編で書こうかと思ったけど
全然足りないからシリーズで行くわね。



次男がキンダー入学以来ずっと
叩かれたり蹴られたり押されたりされてた件。

次男に乱暴してきたクラスメイトは何人かいたんだけど、
いつもやるのはB君て子みたいなのよね。
なのでこの子の乱暴をやめさせることに焦点を当てるわ。

内なる怒りを収めつつ、まずは先生にメールよ。

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先生、
次男が入学当初から今日までずっとクラスメイトに乱暴されてるみたいです。
継続的にやってるのはどうもB君みたいなので、
先生からB君と彼の親に一度やめるように注意してもらえませんか。

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これで先生がBの親に話してくれれば一番手っ取り早いんだけどね。
次の日先生からきた返事はこれ。

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お母さん、
今日次男とBの二人と話しました。
今度あったらすぐに先生を呼ぶようにと指示しました。
次男が乱暴されてた話は初耳だけど、次からは私がちゃんと対応します。

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まあ、悪くない対応だけどね。
お母さんはB君の親に話してほしいわけだから。そこもう一回言うわ。

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先生ありがとう、

でも、「次」があっちゃあ困るんですよ。
今まで散々我慢してきてるわけですから。
「次」が無いように、彼の親にも話をしてくれませんか?
これ以上の暴力は受け入れられないんですよ。
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それに対して先生の返事はこれ。

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学校としても深刻な問題として受け取ってます。
校長先生にも報告したし、B君の事は今までよりも注意して見ます。
なのでとりあえずこのまま様子を見てください。

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ダメなのよ。
普段なら、まあじゃあしばらく先生に任せるか。
って思えるんだけどね。お母さん今回裏返っちゃってるから。


止まれないのよ。

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先生、私の質問にだけ答えてもらえますか。
B君の親には話してもらえるんですか?
それとも話すつもりはないんですか?
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どう、シンプルでしょ。答えはYesかNoしかないでしょ?!

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じゃあ、一度学校に来て
いつどこでどんなことがあったのかを詳しく説明してもらえますか?
次男からその話を聞いたことがないし、実際私も見たことがないので。
今日の夕方でもいいですけど。

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先生!質問に答えて頂戴!!

それにいつどこでどんな風にって、
次男が全部それ覚えてて答えられると思ってんの?!

もやっとざわっとするわ~。

でも確かにね、話すのにもっと情報は必要よね。
わかったわ。もうちょっと情報あつめるわ。

お母さん、メール読んだ後バインダーに紙を挟んでから次男を呼んだわ。
そして今までのことで次男が思い出せる限りの乱暴を聞き出してみた。

そしたらね。
次男の記憶力が想像以上によくてびっくりしたわ。

学校では、「今日が登校〇日目」っていうのを毎日やるらしくて、
次男はそれをよく覚えてるのよね。

学校が始まって20日目のランチの時間に、
B君が顔を殴った。とか、

30日目の辺で、休み時間にボール遊びをしてたら
後ろから蹴ってきたとか、

とにかく事細かに状況をひとつづつかなり細かく覚えてるの。
それを書きだしたらね、

真っ白い紙が2枚埋まるほど
次男は叩かれたり蹴られたりしてたわけ。
しかもけっこうえげつないことされてるわけ。

そういえば学校帰りの車の中でお母さんが聞いたことのある話もいくつかあったわ。
とはいえ5歳児の話だから全部は鵜呑みにしないけどね。


それにしても。。。
こんなラブリーな手紙を書いてくれる
お母さんの次男を?


お母さんの宝を?


なんだこのBって?
お母さんが代わりにこいつにげんこつ一発くれてやりたいわ。

それか本気で説教よ!
トラウマ拾いなさい!


2枚の紙が乱暴された記録でびっしり埋まっても
次男のエピソードはまだ出てくるけど、
いたたまれないからこれくらいでいいわ!

もうお母さん泣きそうだし!

よし、この2枚の紙をもって先生と話すわよ。

会社から帰ってきたお父さんにこの調査書を見せたら
お父さんもひっくり返ったわよ。


お母さんはここでちょっと疲れたので、
お父さんにこの調査書を渡して休憩。

2枚の紙に書かれたいじめ調査書を
お父さんが頑張って英訳してくれたわ。


念には念をいれてお母さんもうひと頑張りしてみる。

その夜、お母さんは次男の友達のママにメールを送ったわ。
「次男がBに乱暴されてるんだけど、
あなたの息子はどう?」ってね。

そしたら彼女からすぐに返信が。
「うちの子はBに叩かれたことないんだけど、
おたくの次男がやられてるところは何度も見てるって言ってるわ。」

ってね。
貴重な証言ゲットよ!

さらにその日は長男のカブスカウトで学校に行ったのよ。
そこに次男のクラスメイトのママもいたから
ささっと寄って言って相談。

彼女は子供が3人学校に通ってて、
ルームペアレントも何度もやってるPTOママ。
だから色々詳しいし親身に相談に乗ってくれたわ。

アメリカ人の多くは困った人を放っておけないものよ。

なのでこうして草の根活動をして、
いざという時のための証拠と仲間を確保しておけば安心。

そして家に帰ってお父さんと再びミーティング。
訳した調査書を校長先生に直接送って、
面談は校長先生に入ってもらうことにしたわ。

そして週末をはさんだ火曜日に面談が決定。

まったく、先生がBの親に話してくれればそれでいいのに、
どんどん話が大きくなるじゃない!

正直、くっそめんどくさくてたまんなくなってきたわ!



続く