2008年、おんなという生き物からお母さんになったあの日から
実に8年間もの間、毎日毎日、本当に一日も欠かさずしてきたこと。

それは子供の尻拭い。

比喩じゃないのよ。
文字通り本当に来る日も来る日も尻をぬぐい続けてきたわけ。

だって赤ちゃんは自分でお尻を拭けないじゃない。
それどころか、1歳になっても2歳になっても、3歳になってもまだよ。

5歳までかかったのよ!

回数にすると数千回もの膨大な回数、子供の尻を拭ったわ。

ああ、人って最初はお尻も拭けないのね。
お母さんも赤ちゃんのときはこうして拭いてもらって、拭き方を教わって今があるのね。

お母さん子供が成長するときに素直にそう感じて
お母さんのお母さんに感謝したものよ。

でもね、今年はもう尻拭いも限界来てたわ。

長男はもう数年前に尻拭いは卒業してるんだけど、
次男がまだじゃない。

毎日毎日トイレから

「出たー!」

って呼ばれるわけ。

それがまた家事がひと段落してふーっとコーヒーのみ始めた頃に
いつも呼ばれるわけ。

美味しいお菓子を一口、って口に入れようとすると

「出たー!」

なわけよ!

あんた、いい加減にしなさいよ!

ここであんたの尻を拭いたら美味しいお菓子の味は台無しよ?!
ソファに座ってコーヒーを飲もうっていう穏やかな気持ちもしょんぼりよ!?

そんなわけで、最近次男に呼ばれても無視してたのよ。
次男もなかなかしぶとくて、10分くらい呼び続けることもあるから
どっちかが根負けするまで勝負は続くわ。

ふ、アラフォー女をなめるんじゃないよ!

生まれてまだ5年しかたってない尻の青いおちびが、
海千山千のお母さんに勝てるわけなかろう!

というわけで、尻を拭いてくれリクエストを無視すること1週間。

次男、見事に自分でお尻を拭けるようになったわ!

うれしい~!これでもう食事中にトイレに呼ばれることもないのね!

それに次男、来週から一日中学校に行くことになるのに、
お尻ふけなくてどうするのよって思ってたからタイミング的にもばっちりね。

次男の成長を誇らしく思うわ。
それに人生でとっても大事なことよ。

自分の尻は自分で拭く!


うん、またひとつお母さんとしての仕事を終えたわね。


やだ、うれしいはずなのに目から何かがこぼれそうだわ。。。