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お母さんが住むオハイオ州のコロンバス。

その中でもお母さんが住むエリアは
治安が良く住人のほとんどが白人の町よ。

先日の次男のプリスクールのクラスも
次男以外は全員白人だったわ。

長男の学校もほぼ8割以上が白人で、
アジア人なんてほんの数%じゃないかしら。

それでもこの町で暮らしていて
人種差別を感じることはあんまりないわね。

同じ町で暮らしてる日本人友達は、
駐妻あるあるのひとつ、

「時々スーパーで自分だけ無視される」

攻撃を受けたことがあるとは言ってたけどね。

とはいえ「人種差別だべこれは!」
と思うことは今まで何度かあったわ。

以前ESLの教室で
アメリカ人のおばあちゃんの先生に授業中
突然新聞の記事を目の前に出され、

「これを読んで、
あなたはどう思ってるのか話しなさい。」

って言われたのよ。

記事を読んでみたら
内容はパールハーバー襲撃について書いてあった。

ちょうどその日はパールハーバー襲撃が
起こった日だったのね。
お母さんそんなことすら知らなかったわ。

同じテーブルには中国人や韓国人もいて、
日本人はお母さんだけだった。

みんながお母さんの発言に注目していたし、
いつもやさしかった先生の表情が厳しかったわ。

お母さんは突然聞かれて
どうしていいかわからなかったけど、

「悲しい歴史だけど、
私が個人的にここで答えられることはない」

って言ったわ。

その答えに納得いかないみたいで
先生はその後
熱心にこの事件について説明してくれたけど、

お母さんは
いたたまれない気持ちでずっとうつむいてた。

先生には先生の歴史と考え方があって
やったことなんだろうけど、

あんなところで日本人のお母さんにだけ
問い詰めるのはひどいと思うわ。
日本人として謝れってことなのかしら。


あとはママ友サークルでも
時々あったわね。

あからさまにお母さんとだけは
目もあわせてくれないママとか、

なんかトラブルが起こると
猛烈にお母さんと息子達に怒りだすママとか。

英語が片言だから
それをバカにされたこともあったわ。

またあるときは中国人の男の子に
魚釣島について聞かれて
知らんっていったら激怒されたり。

こうやって思い出すと結構あるわね。

いつもやられるたびに
すっごい凹んで、でも

結局なにもできないまま
嫌な経験を忘れるのを待ったわ。

まあ、大体がたいした差別でもないしね。

でもそんなものよ。
普段はフレンドリーで親切な
アメリカ社会でのほほんと暮らしているわ。

しかしこんな風にだいたい平和に?
暮らせるこの町の隣に、
お母さんが心の中で差別村と呼んでいる町があるわ。

たぶんコロンバスの日本人で
知らない人はいない、そうあの町、
Plain Cityよ!

ここはちょっと古くて小ぢんまりとした
かわいらしい町なんだけど、

アーミッシュの人たちが
経営しているお店があるのよね。

新鮮で安心で安くて美味しい、
アーミッシュのハムやチーズは
日本人駐在員に大人気よ。

問題は、
このアーミッシュの商品を売ってる
近所の村に住んでる白人達。
※アーミッシュの人々ではありません

差別的な人が多いのよ!

以前このPlainCityにあるスーパー
「Cheese House」での出来事。

お母さんが
品物を選んでたらレジの女の子達に
「ウザイ日本人が来たよ」って言われたわ。

はっきりと、Wierd Japaneseって言ったのよ。

なんでお母さんが
日本人だってわかっのかしら?

たぶん、ここはアジア人の中では
日本人の出入りが多いから
彼女達日本人の風貌を知ってたのね。

きっと何人もの日本人に
同じことやってるんだわ。

お母さんびっくりして
何も買わずに店を出た。

その次はその「Cheese House」に
併設してあるカフェでご飯を食べようとしたら、
隣に座っていた白人家族が
ずーっとお母さんと息子達を
じろじろ見ながらなんか言ってるのよ。

こっちからもヤンキー目線で
全力で睨み返したんだけど
やめないわけ。

すっごい感じ悪い!
どいつもこいつも腹が立つわ!!

そんなことが続いたから、
お母さんここ1年くらい
この町に足を踏み入れなかったわ。

でも先日またふと
美味しいハムとチーズを手に入れるべく
行ってしまったの、差別村に。

久しぶりだからアレもこれも
ルンルンで買い物して、
カウンターでハムを頼んだわ。


そしたらやっぱりアレだったわよ!
聞いて頂戴。



注文カウンターにて

お母さん「バージニアハム2パウンドください」

店員「ない」

お母さん「え?」

そしたらはーっとため息ついて
無言で親指を方の後ろに指したわ。
後ろの掲示板を見ろってことね。

掲示板を見たら確かに
「バージニアハムはない」って書いてあるわ。

あっそーですか!

でもせっかく来たからにはハム買うわ。

お母さん「じゃあなんか似た感じのある?」

って聞いたら、
あのアメリカ人独特の
目をぎょろっと上に向けてうんざりって顔して、
隣にいたおばちゃんに聞いてくれたわ。

店員「ブラックフォレスト」

お母さん
「じゃあそれを2パウンドください、
それとスイスチーズも2パウンド。。。」

って言いかけてるときに

店員「隣で注文しろ」

って言われたわ。

ほんとあんた感じ悪いわね。
わかったわよ。
そのシステム忘れてたわよ。

同じカウンターだけど、
ハムコーナーとチーズコーナーに分かれてるのよね。

ハムコーナーでチーズの注文はするなと。

それでハムを切ってもらってる間に
チーズを見てたんだけど、

今度はいつまでたっても
チーズの注文を聞いてくれないわけ。

仕方がないから
そこに立ってたお姉さんにすいません、
って声をかけたら

店員2「スイス2パウンドでしょ?」

と言って顔も見ずに
ボンって手渡されたわ。

あんたさっきの聞いてたの?!
しかももう用意してあるなら
なんで教えてくれないの?!

もうこの時点で相当むかついてたけど、
ここは差別村だからしかたないわ
って心を治めてレジに向かったわ。

さあ今度はレジよ。

お母さんの前に並んでたお客さんは
白人のおばあさん。

レジのお姉さんは
楽しそうにおしゃべりして彼女を送り出してた。

それがお母さんの番になったら
あいさつもなし。顔も見ない。

品物をカウンターに置いても
何も言ってくれないのよ。

ハムやチーズを無言で機械にピッピと通して
乱暴にレジ袋商品を投げ込むわけ。

(こいつもか!!)

今日は本当についてない日だわ。
とりあえず今日会った人
全員差別村の住人だわ。

そして全部のピッピが終わった後
クレジットカードを差し出して、

最後にサインを求められるんだけど
その時に

ボールペンをポイッと投げつけられたのよ。



。。。。



お母さん、もう許しませんよ。

一呼吸置いてから
差別お姉さんに向かって
人差し指でくいっとこっちこいのポーズをしたわ。

そして不機嫌そうにお母さんお顔を見る
レジのお姉さんの肩をつかんで耳元で言ってやったわ。

「Hey,you're Fxxkin Racist. And too rude.
Say thank you and have a good day to me...」

(おい、あんたクソレイシストで失礼ね。
私にありがとうと、ちゃんと挨拶しな)



息子に聞かれたらマズい言葉を使ってるので
小さい声でささやいたわ。

そしたらレジの差別お姉さん
顔を真っ赤にして

「Thank you」って言ってくれたわ。

お母さん、、、勝ったんじゃないこれは?!

おとなしい国民性だからって
あんな子供みたいな年齢の
娘さんにまで差別されて。。。

いい加減黙ってないわよ!

お母さん生まれて初めてFワードを使って
緊張で頭から変な分泌物出そうだったわ。

でも戦って勝っていい気分よ。

結局いじめっ子と要領が一緒よね。
弱虫だと思っていじめてた相手に
やり返されて痛い目に合うと。

きっとあのレジの差別お姉さん、
今頃悔しい気持ちを
もんもんと抱えてるんだろうな~。

ざまあみなさい!
これで少しは
やられたほうの気持ちがわかったわよね?!

お母さん、いじめや差別反対!

※もちろんPlain Cityにも
すばらしい人たちもいるわ。
お母さんが心の中で呼んでるだけなので、
皆さんそれぞれで判断して頂戴ね。