e631ee3d27e9a279501b0db88ca651b4_s

お母さん、なんと今週から週休4日になったわ。

まぁ、当然よね。
渋谷なんて今日本で一番コロナが危ない街よ。


渋谷に行くような奴らを一人でも減らしたいのが
日本の現状。
お母さんみたいになんの責任もない
派遣パートが真っ先に引きこもるべきよ。


とはいえ、とりあえず週3日は行くんだけど。
お母さん的にはこのままGWまで
自宅待機にしてくれて全然かまわないんだけどっ!





仕事を初めて今、丸3ヶ月が経ったわ。


ちゃんとやれるか自信がなくて、
まずは1日、1週間、1ヶ月、3ヶ月って
短い目標で頑張ってきたのよ。


電車の定期券も3ヶ月で買って
それが先日ちょうど切れたのが
嬉しいやら、定期代が高くて悲しいやら。


3ヶ月たっても、仕事は未だに全然慣れないし
ランチもずっとボッチだけど
少しずつ人間関係ができてきたわ。
すこーしだけね。


職場環境はとってもいいのよ。


小さなオフィスに
社長とそれ以下社員6人にお母さん。
計8人の小ぢーんまり集団。


一人しかいない女性社員は
推定アラフィフ。


つまり彼女は紅一点で
他に女性なし!


これどうかしら。難しそうかしら。
女性の派閥は確実にないわ。
だって一人だから。


お母さんにとっては幸運だったわ。
40過ぎて働き出したのに
'年下が上司’にならなかったんだもの。


お母さんあんまり年齢気にしないけど、
さすがに28歳とかの若いお嬢さんに
手とり足取り教えてもらったり、
ミスのカバーしてもらうのは


申し訳ないしやっぱりしんどいわ!


それを考えるとひと世代年上の女性上司は
お母さんにはとっても頼れる先輩よ。


この女性上司がまた当然のように
キャラが濃いんだけど、
彼女の話はまたいつか。


って、


どうして本題に入るまでにこんなに
前置きを長く書いちゃうのかしら。
もう読むの飽きて
”戻る”ボタン押そうとしてる人いるわよね。


はやくすべらない話しろよっ
ってね。


ちょっと待って、お母さんが話したいのは
こっから先の話だから。
ここまではちょっとしたストレッチみたいなもんだから。


見かけは
ベテラン風の貫禄を出しておきながら
中身は
12年ぶりの社会復帰で
仕事ぶりはまるで生まれたての子鹿のようなお母さん。


仕事では当然迷惑をかけるわけだから
せめて得意のアメリカンスマイルだけは
常に絶やさないようにしてるわ。


アメリカンスマイルとは
しっかり歯を見せて目尻も下げて
要するに顔を全開にスマイルさせるやつ。


口角は上がってるが目が笑っていない
というジャパニーズスマイルとは違うのよ。


挨拶の時も、お礼を言う時も
ちょっとお話する時も
アメリカンスマイル。


でもこれ、実は意識してやってるわけじゃないのよ。
長年言葉が通じねぇ連中と付き合ってたおかげで
顔で乗り切る癖がついちゃって


条件反射的にアメリカンスマイルがでちゃうのよ。


コンビニとかレジでも、お会計が済んで去り際にいつも
「どうも」って言いながらレジの人に
全開のアメリカンスマイルやっちゃう。


そんなことしたら
おかしいってわかってるんだけど
癖ででちゃうのよね。


まあ、にらみつけるよりいいでしょ。
そのうちやらなくなるわ。


でも、死ぬほど殺伐とした
都会のオフィスでも突然の
アメリカンスマイルを振りまくお母さん。


こんなおばさんに戸惑う人もいると思うわ。
お母さんてオフィスでそんな感じにやってるのよ。


そんなある日の会社帰りのこと。


会社の隣にあるドラッグストアから
若手社員の山田くん(仮名)と
ばったり遭遇したのよ。


せっかくだからお近づきになろうと
お母さん彼に話しかけたわ。


お母さん
「あらー、今(営業から)お帰りですか?
お疲れ様です(о´∀`о)」


山田くん
「あ?あ、え?はぁ」


お母さん
「あ、もしかしてマスク買えました?」


山田くん
「あ、いや。。。なかったっすね」


お母さん
「私こないだここで買えたんですよ〜(о´∀`о)」


山田くん
「あ、そうなんすか?」


お母さん
「そうなんす〜(о´∀`о)
お疲れ様です〜(о´∀`о)
じゃあさようなら〜(о´∀`о)」


山田くん
「・・・(無言で会釈)」


なんか、山田そっけないわね。
そりゃあお母さん新入りだけど、
外でばったり会った時くらい
もうちょっとフランクに話してくれてもいいじゃないね?


お母さんはマスクしてたけど
マスクの上からでも伝わるくらい
目尻下げてスマイルしてたのにさ。


まぁ、人との距離感を縮めるなんて
なかなか難しいわよね。


山田はまだ20代だしね。


そんなふうに思いながら
駅の地下鉄のエレベーターを降りていったわ。


そしてエレベーターを降りて
改札に向かおうとしたら、
改札の向こうから山田が登場するじゃない。


お母さん、思わず聞いてたイヤホンを外して
山田をガン見したわ。


確かについ今さっき
ドラッグストアの前で立ち話をしたはずの
山田がなぜ改札から出てきたの?


まさかこれって。。。


ドッペルケンガー?!


お母さんに気が付かずにさっそうと歩いていく
山田を見送りながらお母さんは思い出した。


さっきのドラッグストアで出会った青年のことを。


今思うと、あいつは山田ではない。
知らぬ子だわ。


でも、今ってみんなマスクしてるじゃない?
そんで男の子ってみんなツーブロックに
トップボリュームふわっみたいな髪型。


そんでスーツにリュック背負ってマスク。


これ、背格好一緒だったら
お母さん完全に見分けつかないわ。


でも、会社の隣の店だし
なんか油断して完全にさっきの人を
山田だって思い込んでたわ。


あの異様な冷たいリアクションは
他人だったからなのね!


そう考えるとさっきの青年は
なかなかいいやつだわ。
話合わせてくれたし。


知らん青年に全開のスマイルで
話しかけたことに気がついて
お母さん恥ずかしいやら情けないやらで


帰りの電車のあいだ中
自己嫌悪でもんもんとしたわ。


夜寝る時も、
今日の失敗を悔やんで「ぬぉぉぉっ!」
ってなった。


その後3秒で寝たけど。


しかしお母さんのこの不幸はまだ
始まりでしかなかったわ。


本当に地獄を見たのはその次の日よ。





山田くんの席って、お母さんの向かいなのね。
もう、昨日の恥ずかしい間違いを
山田くん本人に話して成仏させようと


そう思ったわけ。
向かいの席の山田にパソコンのモニター越しに
話しかけたわ。


山田さん、と。


お母さん
「昨日、私が帰る時間にちょうど山田さんを
駅で見かけたんですよー(о´∀`о)」


山田
「え?あ、そうですか?
確かに、昨日ちょうどそれくらいに戻りましたね。」


お母さん
「それが、私駅に行く前にも
そこのドラッグストアで山田さんに会ってー」


山田
「え?」


お母さん
「買い物袋下げてたんで、マスク買ったんですか?
って話したんだけど、
なんか山田さんやけにそっけないんですよね。」


山田
「はぁ」


お母さん
「山田さんそっけなかったな、と思ってたら
その後すぐ地下鉄でまた山田さん見かけて!」


山田
「あー」


お母さん
「ドッペルケンガーかと思いましたよー
アーハハハハハ(о´∀`о)」


山田
「あー」


(あれ?なにそのリアクション。
山田、話わかってない?
しょうがねぇ、もうひと押し)


お母さん
「山田さんと知らない人を
間違えちゃって。
アーハハハハハ(о´∀`о)」


山田
「あ?ああ、ハァ」


(えっ、ちょっ山田?
なんでそんなリアクション薄いの?
まだ話わかってない?
クッ、もうひと押し。。!)


お母さん
「私思いっきり話しかけちゃってー。
アーハハハハハ(о´∀`о)」


山田
「あぁ、マスクあったんすか?」


(マ、マスク?!話はそこじゃないわよ!)


お母さん
「マスクはー、なかった、、、かな。
あーははは、、、は、、は、、、は(;´∀`)」


山田、
無言の無表情のマスクの上に死んだ目



。。。。。。。。




滑ったわ。


滑ったね。


あー、滑った滑った。


山田、いい度胸してやがるな。


前途のように狭いオフィス。


みんなシーンとして
お母さんと山田のやりとり丸聞こえ。


お母さんの滑っていく姿を
会社の皆さんに無言で見守らてた。


ねぇ、滑ったことある?
今人間関係を構築発展途上の
そんな関係の人達の前で、トークを滑る。


その恐ろしさをわかってくれる人、いる?


なぜこの目は人を見間違えるのか。


なぜこの口は余計なおしゃべりをするのか。


なぜこの脳は滑らないトークができないのか。


己の未熟さに
悶絶。


お母さんを憐れむ視線に
窒息。


お母さんのガラスのハートは
粉々に砕け散ったわ。


この日の夜のワインの苦かったこと。
あの味は忘れない。



ブログランキングに参加中!
大仏クリックで応援してね(о´∀`о)

にほんブログ村 主婦日記ブログ アラフォー主婦へ
にほんブログ村


駐妻ブログランキングはこっちよ!
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外駐在妻へ
にほんブログ村