前回までのお話
お母さん、高級ブランド店で一生分の恥をかく 前編


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お母さん
「コンコン」

隣の女性
「使ってます」

お母さん
「違うんです。ヘルプしてほしいんです。」

隣の女性
「え、どうしたの?」

お母さん
「ふ、服がー、脱げなくて。。。」


スカートの中からこもった声を張り上げて
必死に隣の女性に説明したわ。


隣の女性
「え、大丈夫?ちょっと待って。
今服を来てそっちを見に行くから!」

お母さん
「ありがとうございますー!」


少しして、隣の女性がお母さんのブースの
ドアをノックしてくれたわ。

お母さん、スタート台姿勢のまま
ドアを開けて女性を招き入れた。

たぶん、彼女予想外だったんだと思う。
お母さんの姿が。

隣の女性
「えっ、ちょっと、、、
あなた、だ、だいじょう、、、


ブッ!!!


って、今笑ったよね。


隣の女性、お母さんのふざけた格好見て吹いてた。

つられてお母さんも

「ブッ!!!ックックックッ。。。」


って笑っちゃったんだけど、
笑うと服の生地がミシミシなるわけ。
怖い怖い!破れる!


お母さん
「ちょっとやめて、笑わせないで!
服が破れる!クックっクック。。。」


笑うのを止めようと思うほど笑いがこみ上げるわ。


隣の女性
「あんたが笑わせてるんでしょうが!
わかった、待って、店員呼んでくるから待ってて!

ブッ!!!」


もう一回吹いて隣の女性は
店員さんを呼びに行ってくれたわ。

そしてすぐに隣の女性と店員さんが到着。

再びドアをノックされて
今度は2人を迎え入れるお母さん。

試着ブースの中にいる
黒タイツスタート台姿勢で
ワンピースをかぶってるお母さんを見て
店員さんが言ったわ。

「大丈夫、どうしましたか?」


お母さん
「いや、見ての通り脱げないんです。」


店員さん
「。。。。。。


ブッ!!!」


隣の女性
「( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」

お母さん
「やめて、笑わないで。。。
ブッ!!!(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」


しばらくの間3人で笑い転げたわ。
なにこの一体感。


お母さん
「ヒー、ヒー、ちょっと、マジもうやめて、
笑わないで!
これ服が脱げなくて本当に困ってるの!
手伝って!」


店員さん
「ヒー、フー、オッケ。本当失礼。
じゃあ私がちょっとずつ引っ張るわね。」

隣の女性
「私も手伝うわ。
あなた右側引っ張って、
私は左側を少しずつ引っ張るから。」

お母さん
「よろしくね!」

そしてお母さんはスタート台姿勢から
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引用:日本水泳連盟


片足を後ろに引いて踏ん張り
少しずつ引っ張ってくれる2人に
心の中で

(オーエス、オーエス)と

エールを送りながら
慎重に服が持ち上げられてくのを待ったわ。


もう、背中がつりそうに痛い。
無理な姿勢続けてるから
体もめちゃくちゃ疲れてるし。

あと、死ぬほど恥ずかしいし。

でも、私のために2人が頑張ってくれてるんだもの!
それに脱がないとこれ着たまま
2000ドルのお買い上げという恐ろしい現実が待ってる。

お母さん頑張る!


(オーエス、オーエス!)


隣の女性
「オーマイガー。脱げないわ。
どうなってんのこれ、切る?」

お母さん
「ちょっとやめて、値札見て!」
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隣の女性
「ギャッ!2000ドル?!

店員さん
「オーノー!慎重に、丁寧に!」


(オーエス、オーエス!)


ジリジリと少しずつ、
お母さんの腕からワンピースが
脱がされていったわ。


(オーエス、オーエス!)


店員さんと隣の女性が
力いっぱい、でも丁寧に
ワンピースを引っ張り続け


数分後。。。。



スパーン!!!



ついに脱げた!!!



お母さん
店員さん
隣の女性
「イ、イエーーーーイ!!!」


お母さん、半裸の変態ファッションのまま
2人と固く抱き合ったわ。

本当にうれしい瞬間だった。

そう、まるで
ながおが生まれたあの瞬間のように。


そして服の傷みがないことを確認してから、
もう一度3人で爆笑したわ。
お母さんは江頭スタイルで。


お母さん、2人に心からお礼を言った。
特に隣のブースで試着中だったのに
お母さんのためにいろいろしてくれた
隣の女性にめっちゃお礼言った。

隣の女性は
「いいのよ、楽しかったわ。
(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」

って言ってくれた。

本当に、
お母さんあんたのこと一生忘れないわ。

そして2人をブースから出して
無事洋服に着替えたってわけ。

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。。。。。


笑ってたけどさぁ、
一生分の恥かいたよね。

あんな姿を見ず知らずの他人に見られるって
そんな人生ってある?

なんでこんなことになったんだっけ?

そう、バーバリーのワンピースよ!
なんなのあのデザイン?!

タコツボじゃないのよ?!

一度入ったら抜け出せないとか
完全に設計ミスでしょうが!

彼女たちがいなかったら、
危うく2000ドルのねまきを
弁償させられるところだったわ。

お母さんは、ただただ素敵な洋服を
試着してみたかっただけなのに。

でも、なんか知らないけど
店員の女性と隣の女性と
お互い忘れられない思い出になった。

お母さんのアメリカグレートジャーニーの
冒険譚に、また強烈な思い出が1ページ増えたわ。

いや、もういらないけどこういうの。

みなさんも試着にはご用心!


おしまい


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40ちゃんねるでは
なんで今更!?な、
オバタリアンについて書いたよ!


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